どうも、
名乗るほどの者ではございませんが、こんにちわ。
昨年末に、楽天の期間限定ポイントの期限が切れてしまうことが分かり、前々から購入しようと思っていた足踏みミシンのベルトを購入することにしました。
足踏みミシンの油を挿すついでにベルトを交換したので、本日は足踏みミシンについて書いてみようと思います。
大変長くなりますが、興味のある方はどうぞお付き合いください。(5,562文字)
【目次】
- 私の使う足踏みミシンはこちらです。
- ネコをおろして天板を開けると、このようになります。
- さぁ、ミシン本体を取り出してみましょう。
- いざベルト交換
- 作業開始
- アンティークミシンを購入するなら
- 以外に知られていない手回しミシン
- まとめ
私の使う足踏みミシンはこちらです。
まずは簡単に私の足踏みミシンをご紹介しておきます。
天板が木製なので、一見すると木で作られているように錯覚しますが、テーブル部分を除けばほぼ鉄だけで作られています。
脚は鋳物ですから昔のミシンは重く、そして頑丈。古いミシンといえども手入れしながら使われてきたので今でも現役です。
果たして今作られているミシンは、アンティークミシンのように50年、100年経っても使えるでしょうか。
ネコをおろして天板を開けると、このようになります。
フタになっていた天板は作業テーブルになり、ミシン本体は中に収納されています。
家庭用の足踏みミシンは、このように本体が可動式で収納できるものと、本体の上に木製のケース(箱)をかぶせる物があります。
ケースをかぶせるタイプは、シンガーやブラザーの古いアンティークミシンによく見られ、ミシン本体だけでなくケースにも金色・銀色の華やかな装飾が描かれて美しいのでインテリアとして人気があります。
ヨーロッパの古い時代のアンティークミシンは家具として見栄えのする美しいデザインが多かったんですよね。
家庭でのミシンがまだまだ高価な調度品だった時代、美しく華やかなミシンを手に入れた女性たちの喜ぶ姿が目に浮かびます。
女性たちは、華やかなミシンの前に座り、何を想いながらミシンを踏んだのでしょうか。
一方、我が家のミシンは素朴な感じがレトロです。
(/ω\)物は言いよう
さぁ、ミシン本体を取り出してみましょう。
画像左:手前の作業スペースが動きますから、それ持ち上げて中のミシンを取り出します。
本体も鉄ですからかなり重いですよ。
私が今までに使ったことのある足踏みミシン(ブラザー)と糸のかけ方が異なるので、糸のかけ方を間違えないように常に糸は通した状態にしています。
いざベルト交換
さて、本題に入ります。
今日交換するのは本体と足踏み部分をつなぐベルト、そして下糸を巻く時に使う部品の下糸巻きについているゴムです。
購入したのは安藤ミシン商会です。
まず、革ベルトの紹介から
足踏みミシンの革ベルトは職業用と家庭用とで太さが若干違います。我が家は5㎜の家庭用です。
革ベルトは一般のミシン屋さんでも取り寄せてくれるので購入することが可能です。その場合、値段は3000円前後することが多いです。その点、安藤ミシン商会では2018年1月現在で1,000円(税抜き)となっており、最初はその値段に驚きました。
ミシン屋さんに「ネットで1,000円の革ベルトが売っていて、3,000円の革ベルトとどう違うの?」と訊いたらミシン屋さんも「なんでそんなに安いの?」って驚いたワケ。
(/ω\)俺もネットで仕入れるよって泣いた
安藤ミシン商会では家庭用と職業用を扱っています。
家庭用(5㎜)ベルトの長さはカットされているので170cmですが、職業用は(6㎜、8㎜)では10cm単位でカットしてもらうことができます。
ベルトの幅や長さを確認する際は、長年の使用や劣化でベルトがすり減っていたり革がガサガサになって太く見えたり、そして革が伸びていたりするので、その点に気を付ける必要があります。
下糸巻きゴム
下糸巻きにつけるゴムです。下糸を巻く際にゴム部分がミシンの回転部分にあたることで下糸巻きが回転し、下糸が巻けるようになっています。
ミシンによってはサイズが合わないこともあるようですから、購入前に必ずサイズを確認する必要があります。
私は「たぶん合うだろう」と、「たぶん大丈夫だろう」とサイズも確認しないで買いました。
作業開始
メール便で届いたので送料は160円です。
ゴム(324円)と革ベルト(1,080円)税込、送料160円かかりました。(2017.12月)
ゴムや革ベルトは劣化するため定期的に交換する必要がありますが、普通に使えているので今まで一度も交換したことが無いんですね。
よって今回が初めての交換となります。
ただ、ベルトは交換することが前提の消耗品なので、取り換え作業は素人でも簡単です。
画像のように、ベルトについては取り付け方の紙も入っているので、取り付け方に迷うこともありません。
交換箇所は画像の矢印の部分です
この下糸巻きの劣化がひどい。今にもちぎれそうだわ、と思いながら取り外していたらちぎれました。
ほらね。
下糸巻きのゴムはサイズを計らないまま購入しましたが、キチンとハマったので良しとします。
次は革ベルトを交換してみましょう。
革ベルトの交換には道具が必要になります。
必要道具
- はさみ ベルトを切ります
- キリまたは千枚通し 金具を差し込む穴をあけます
- ペンチ ベルトを金具で固定する際に使います
まずは古い革ベルトを取り外してしまいましょう。
革ベルトはこのように端を金具で固定してあり、リング状になっています。
古くて少し伸びてしまい、今にもちぎれそう。
はさみを使って切ってしまいましょう。よく切れる、しっかりしたハサミを使ってください。
って、引っ張ったら切る前にちぎれました。
新品の革ベルトを用意します。
左が新品、右が古い革ベルトです。
長く使っていたので、だいぶ劣化していました。
これは確かにちぎれるレベルです。
この新しい革ベルトをミシンに通して、ゆるすぎずキツすぎない程よい加減の長さにカットします。
ほんの少しゆるいだけでもミシンを回したときに革ベルトがすべってミシンが動きませんし、キツいと革ベルトが切れてしまうことがあります。
ちょうど良い長さにハサミで切ったら、金具を通してリング状にしておしまいです。新しい革ベルトは硬いので、しっかりしたハサミを使ってください。
最近の家庭用ミシンの革ベルトは、片側に金具がすでについた状態で販売されていることが多いですが、金具は革ベルトとは別売りになっていることもあります。
もしお近くのミシン屋さんで取り寄せる場合はベルトに金具が付属するか必ず確認してください。
ベルトがちょうど良い長さになったら、金具のついていないほうに千枚通しを使って穴を開けます。
私がベルトを切るついでに自分の指も切って流血したので、見かねた夫が代わりに穴をあけてくれました。
左が交換前、右が交換後の画像です。
新しいベルトが初々しくて気恥ずかしいんですが、すぐに馴染んでしまうでしょう。
今回は安藤ミシン商会で購入しましたが、アマゾンでも売っているので探してみてください。 金具はついていないようなので自分で用意する必要があります。
他、アマゾンではメーカーごとに専用のベルトも揃っていますが(金具は別売りのようです)、長さの記載が無いのでご注意ください。
【JUKI ジューキ 純正】ミシン足踏み皮ベルト 本革製 家庭用
【ブラザーミシン 純正】ミシンベルト 本革製 家庭用他のメーカージャノメ、JUKI、シンガーにも使用できます。
【ジャノメミシン 純正】ミシンベルト 本革製 職業用 他のブラザー、JUKI、シンガーも使用できます。
まぁ、革ベルトにこだわりが無いなら安藤ミシン商会が安くて簡単です。送料も安かったし。
足踏みミシン用 「革ベルト(金具付) 家庭用ミシン用タイプ」【ヤマト・メール便での発送OK】
アンティークミシンを購入するなら
時々アンティークミシンを扱うお店について質問がありますので、この機会にネットショップをご紹介しておこうと思います。
ミシン一番店
実用目的でアンティークミシンを購入する際は、アンティークミシン専門店で購入するほうが確実です。
故障時にも対応してもらえるため、古いミシンをいじれない方にも安心感があります。
ご自宅にある足踏みミシンの修理については、一度連絡を取ってみてください。
ジモティー
もちろんジモティーなどで探せば、もっと手頃な価格で気に入ったものが探せると思いますが、故障した場合に直してくれるお店が見つからない時もあります。
自分で直して使いたい、またはディスプレイ用にしたい方にはジモティーをご紹介します。とても種類が豊富なので、探せば格安で希望のミシンが見つかります。
こういった個人出品の場合は、今まできちんと持ち主に使用されて手入れされていたものを購入するのがベスト。「ずっと使っていませんでしたが今も使えます」というものは、ただ動くだけで縫製に堪えないという可能性もあります。
また、配送なのか自分で車で引き取りに行くのかについてもよく確認してください。
アマゾン
アマゾンでも、ときどき古い足踏みミシンが出品されるので、チェックしています。
今出品されているのは厚物革用工業ミシンですね。
そういえば革縫いミシンについて質問が来たので、こういった記事も書いています。
ネットで誰かに相談する際は相談相手をよく調べたほうが良いと思います。
いやぁ、ご本人、相当怒ってたようです。
(/ω\)怒らせるために書いたのでそれでいいです。
他にはアンティーク屋さんでもアンティークミシンを扱っていますが、実用というよりはディスプレイ用の扱いになっています。
ミシンが家具・調度品として作られていた時代の装飾は、まさに匂い立つような華やかさ。ミシンの前に座るだけで心が満たされそうです。
もはや感動を通り越して嫉妬すら感じてしまう私なのです。
こういった家具調のアンティークミシンは、ボビンやボビンケース、糸や針、ミシンにまつわる細々とした道具を入れるために引き出しがたくさんついています。
趣味の手芸道具やレース、糸巻きなどをディスプレイしながら収納するのも雰囲気がありますね。
シンガーのミシンはシルエットも美しいので、お店の什器としても人気があります。
こういったアンティーク屋でデイスプレイ用に販売されているものは部品が欠損していることが多いので実用できません。
さらにシンガーの古い足踏みミシンはボビンが特殊な形をしているため、なかなか部品が手に入らないのが残念です。
このように特殊な部品が必要なミシンは、専門の修理屋でないとオーバーホールやレストアすることが難しいのです。
なお、足踏みミシンには右サイドに足元から動力を伝えるための車輪がついています。小さなお子さんやペットが手足を挟む恐れがあります。
※お子さんが小さい場合は購入をやめたほうが無難です。
脚部は鋳物です。現在のミシンと違い、アンティークミシンにはプラスチックが一切使われていませんから、ずっしりと重いのが特徴です。床に跡やキズがつくことがあります。
以外に知られていない手回しミシン
アンティークミシンといえば足踏みミシンを連想される方も多いんですが、手回しミシンもあります。
構造は足踏みミシンの本体とほぼ同じで、足踏みがついていないので手で回しながら縫うようになっています。
足踏みの台がついていないので、足踏みミシンよりコンパクトで置き場に困りません。
ディスプレイ用にアンティークミシンが欲しいなら、こういったミシンも素敵だと思います。
アンティークの雰囲気を存分に楽しめる卓上ミシンとしてディスプレイも思いのまま。もちろん重いですけど足踏みミシンほどではありません。
アンティークテイストのクラシカルなミシンなら電動の物もありますけど、本物の美しさは格別です。
まとめ
昔のミシンを見ていると、どうして今のミシンがあんなに無表情なのかと不思議に思います。
足踏みミシン自体の機能はほぼ一緒なので、メーカーごとに美しさ・華やかさを競った時代だったんでしょう。
現代の高機能なコンピューターミシンでは満たせない、甘やかな憧れをアンティークミシンに抱いているのは私だけではないはずです。
足踏みミシン関連記事はこちらです。
本日は以上でーす。