ただいま思案中。

ハンドメイド作家がネットをさまよっています。

入園グッズ用に刺しゅうミシンを買う前にはよく考えて欲しい シアンのソーイングツール

 

 

2016年10月更新

ミシンを眺めるのが好きな者です。( ̄▽ ̄)コンチワ! 

入園入学用シーズンに突入です。

入園入学シーズンにむけてミシン屋は春から動いてます。1月~3月は高価格の家庭用刺しゅうミシンが最も売れるシーズンですから。 

お子様のバッグや持ち物にお子様のお名前とワッペンを刺繍したい。
できれば刺しゅうミシンで。
そんなお母様、多いはずです。

入園グッズにはお子様が自分の持ち物であることがわかるようにワッペンを付けるよう、園に指定されているところが多いと思いますが。

そして、全ての持ち物にお名前を記入しなきゃいけません。

園によっては「すべての名前ははがれたり消えたりしないよう、刺繍するか、園指定の業者から専用のアイロン接着ネーム(フロッキー)シートを購入」となっているところもございました。 

そうなると、どうせミシンを買うなら刺しゅうミシンを買ってさ、刺しゅうミシンでワッペンも刺繍も一気に縫ってやればいいんじゃないか、って思うわけです。

 

で、刺しゅうミシン

私もシーズン中は実際にそういうお母様方に高額ミシンを売り込んでいたわけですが 

刺しゅうミシンはそんなに思うほど便利じゃないよって説明もしました

もともとミシンすら持っていない方が、突然刺しゅうミシンを買ったからといって、便利に使いこなせるわけじゃないのですね。

 

刺しゅうミシンは独特の手順が必要です。

ミシンに刺繍マシンを取り付けるのです。
布抑えもシャフトから取り外して、針をガードする専用の器具をネジで取り付けます。
布を輪っか(刺繍枠)に固定して、布をピンと伸ばした状態でミシンに接続してから、やっと刺繍します。
刺繍枠はかなり大きいので小さな袋状のものには固定できません。
だから、小さな巾着とかに直接刺繍したい場合は袋を縫う前に、布を刺繍枠にハマるように大きめに切断して刺繍してから、巾着を製作することになります。

 布によっては穴が開かないように接着心をはりつけます。 

ね、手間がかかるでしょ。慣れないと刺繍するまでに2時間かかるよ?

 

昔、ママ友と刺しゅうミシンを買いに来たお客様がいらっしゃいました。

ママ友はミシンに多少詳しかったようです。
刺しゅうミシンの便利さを強調するわけです。

「このミシンを買えば、名前とワッペンが刺繍できるからいいよ。これ1台あれば普通になんでも縫えるよ」と。

お客様はママ友達に訊くのです。「小さいものにも縫えるかな」

ママ友は言いました。

「小さすぎる布は刺繍枠にはまらないからさ、別の布に刺繍して、それを切り取って縫い付けるんだよ」

 

私はそのご友人の説明をきいていて心の中で吹き出しました。

それじゃぁ、ワッペンとネームシート買ってきて縫い付けたほうが早くて安いんだよ 

( ̄▽ ̄) ↑心の声ね。

お友達のアドバイスは間違いなく素人レベルです。


入園入学用品に「お名前シール・アイロンシール」が便利! ネームラベルなら【namename】 - 手芸屋さんが好き!

 

そうなんです。刺しゅうミシンは趣味で使う方にはとてもいいのですが、入園入学グッズを作るためだけに購入される方には手間がかかるわりに「使えない」のです。

小さなものや、刺繍しづらい布の場合、他の布に一度刺繍してから、それを切り取って縫い付けることになります。

効率が悪いですね。

しかもお弁当箱や上靴なんてのには刺繍なんてできませんから、ネームシートもやっぱり買うわけです。ホント、効率悪いですね。

 

入園グッズを作るときになって初めてミシンを購入して使うお母様の場合なら

刺繍機能のない、普通のミシンを買ってきて入園グッズを作った後、
ワッペンとネームシートは注文してアイロン接着、のほうが便利だと思っています。

いや、間違いなく便利です。しかも安い。

それに
入園グッズを作り終わったら、おそらく刺しゅう機能は使いませんし、コスト面からいっても、絶対もとはとれません。

刺繍がきれいに仕上がるとは限りませんし。

↑子供が刺繍中にいじって刺繍枠をずらすんだよ (/ω\)

売り場で刺しゅうパフォーマンスをしたときに何度か経験済み 

 

結局、お客様はお友達に勧められるままに高額な刺しゅうミシンを購入されていきました。
ずっとそばで待機していた私には一言も相談してくださらなかったのが残念です。

もし、お客様がお一人で来店なさって私にミシンについて尋ねられていたら、刺しゅうミシンのデメリットについてもしっかりお伝えしていたはずです。

お客様もデメリットを考慮したうえで購入することができたはずです。

 

お買い物をされる場合は、詳しいとはいえお友達と一緒に行かないほうがいいです。お友達がお金を払ってくれるわけではありません。

高額商品を検討される方は、あとから一人でもう一度見に来てください。

見栄を張る方は特に。

 

それでもやっぱり欲しいんだよね、刺しゅうミシン

こんなことを書いたって、欲しいものは欲しいんだよね。今は刺しゅうミシンといっても入園入学用に特化しているミシンが多くて低価格です。

 

刺繍ミシンではないけれど文字だけ縫えればそれでいいなら、文字縫いミシンというものもあります。文字を縫いとるミシンです。入園入学用に特化しているミシンです。以下でご紹介しています。

cyancy.hatenablog.jp

 

刺しゅうミシンは刺しゅうしますので、文字縫いミシンとは違います。

今の刺しゅうミシンでは刺繍は文字と模様が初期設定で内臓されています。
通常は普通のミシンとして使い、刺繍時には刺繍マシンをとりつけます。

ミシンのオズでは、メーカーはシンガーが一番安いかな

 

ただね、刺しゅう機をミシンに取り付ける手間もあるんです。

私はミシン好きだし、刺しゅうミシンも持っていますが、刺繍が必要なときは自分の手で縫います。面倒なんですよ、刺しゅう機ってのは。 

ちなみに営利目的で刺しゅうミシンを使う場合は営利目的用の刺しゅうミシンが必要です。家庭用刺しゅうミシンは営利目的で使用することはできません

いいですか、ハンドメイド販売では家庭用ミシンで刺しゅうした商品を販売してはいけません、ということです。

お名前入れのサービスもこれにあたります。

 

ミシンに苦手意識のある方やミシンに慣れていない方は刺しゅうミシンじゃないほうがいいと個人的に思います。

ポピュラーな家庭用ミシンで充分です。
普段使いならシンプルな機能だけで充分です。価格も手頃。
初心者の方と、普段ミシンをあまり使わない方にも使い易いと思います。

お名前入れはシールタイプのほうが、間違いなく簡単で便利。そして安いうえに綺麗に仕上がります。

入園入学用品に「お名前シール・アイロンシール」が便利! ネームラベルなら【namename】 - 手芸屋さんが好き!

 

繰り返し申し上げますが、ミシンに慣れていない方は、ネットで購入するのではなく、できれば実店舗でミシンを触ってから決めてください。ミシンを実際に動かして使わせてくれるお店がいいですね。

そして多少高くても手芸店でご購入ください。

購入したミシンが万が一動かなかった場合、操作ミスなのかミシンの故障なのか判断がつかないからです。

 

刺しゅうミシンを買う前にはよく考えてから。

用途に合わせて快適なミシンをお選びください。ミシンを使うのが楽しくなりますように。

ミシンは以下のサイトで詳しくご紹介しています。よろしかったら合わせてご覧ください

cyancy.hatenablog.jp

 

またね!