ただいま思案中。

ハンドメイド作家がネットをさまよっています。

窓の外は木枯らし 温かいお茶をいれましょう

 

 

今朝は霜が降りて、庭で元気に咲いていたダリアも茶色く変色し地面へ倒れてしまいました。

ミツバチは先日、今年最後の花粉を探しにやってきていましたよ。

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賑やかだった庭は枯れ、これから静かな冬を長く眠るのです。

 皆さんコンニチワ、ハンドメイド屋のシアンです。

昨日と一昨日、私は30分歩いて息子を保育園へ送りました。
朝の空気は冷たくて、風も頬に刺さるようです。
息子は鼻を真っ赤にして「寒いから車で保育園にいきたい」とブツクサ言いながら歩くのです。

来年は小学生です。こどもと手をつないで毎朝30分も歩くなんてことはなくなってしまうもの。もう少しの間、こどもの手を離さないで歩いていたいのです。 

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私と息子は、この道を歩くのです。
青い青い空と里山の紅葉が本当に綺麗な時期です。
ドングリを拾ったり、赤や黄色の綺麗な落ち葉を見つけたりしながら歩いていると、文句を言いながら歩いていた息子もニコニコしながら元気良く歩きます。

2年前は最後まで歩けずに「おんぶ!」と息子が騒いだ道です。1年前は自分の足で最後まで歩けるようになりました。今年は足も速くなり、小さい足を私の歩調にあわせてシャカシャカと動かします。あっという間に保育園につきました。

嬉しいような寂しいような。(/ω\)母ちゃん複雑

長男の時なんて朝の通勤に間に合うように、時間に追われるように、ただただ慌ただしく車で通園していてこんなに幸せな時間を過ごすことができませんでした。
「ハンドメイド作家(笑)」と薄笑いされることもあるけれど、時間を自由にできる今の仕事を始めて本当に良かったと私は心から思っています。 

cyancy.hatenablog.com

今日の記事は長いので目次をつけます。
中国茶に興味のある方は好きな部分を読んでいってください。

窓の外は木枯らし 温かいお茶をいれましょう

寒くなりましたね。
私は普段コーヒー党なのですが、冬から春にかけては無性に中国茶を飲みたくなります。
たぶん、学生の頃「論文研究と資料集め」と称して冬休みや春休みを使って中国に行っていた記憶がどこからか呼び覚まされてしまうのでしょう。

上海から少しだけ内陸側に車で2時間ほど行くと、蘇州があります。
歴史ある寺院が立ち並ぶ古都・蘇州は上海空港からもほど近く、開発された土地も広大で日本の企業も進出していた地域です。区画整理された大通りを自転車と車と人が入り乱れ、はるか遠く内陸から飛んでくる砂漠の砂と大気汚染で空は絶えず靄がかかり、イメージとしてはちょうど北京を小さくしたような雰囲気です。

この蘇州でかなり有名な茶館のお茶の道具を私は持っています。

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当時、蘇州の地元の方が買えないような値段だった茶器。

中国茶(台湾も)の茶器は手のひらより小さいサイズで可愛らしいのが特徴。日本の急須に慣れている私から見たら、おままごとサイズなのです。

丸盆の中、一番奥の茶盤の上に乗っているのが茶壷、右の急須状のものが茶海、画像左手にあるお猪口みたいなのが茶杯、そしてその隣が茶托。私もあまり詳しくないのですがたぶんこれで合ってる(はず) 

茶海に関してはクリーマーみたいな形のものもあるので、お酒をいれたりミルクピッチャーにしたり、結構日常で使いまわせます。

特に白磁茶海は本当にミルクピッチャーのよう。
あ、それともミルクピッチャーはもともと茶海だったのかな。そのほうが説得力あるな。きっとそうに違いない。

 

他のインテリアにもよく合う白磁のシリーズで茶器を揃えるのもまた素敵です。特に白磁ティーポットは紅茶やハーブティーにも使いまわせて便利。

白磁の中国茶器・小合壺160ml (茶壺・急須・ティーポット)

 

茶壷の魅力   

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こういう茶壷は使いこむほどに美しさが増す。

蓮の花をイメージして作られた、美しい茶壷。蓮の花を模した形はポピュラーです。私は雑にフタをしてしまったのでアレですが、良い茶壷はフタと胴体の模様が合うように作られています。そして、てっぺんのつまみ部分の孔を指で押さえるとどんなに傾けても水が差し口から出てきません。もちろん注ぎ口から注いだ茶が垂れてくるような無粋なこともない。
今の日本では中国製というと安かろう悪かろうというイメージがありますが、歴史で培った高度な技は今も確かに息づいているのです。

こういう土ものの茶器はお茶の匂いを吸ってしまうので、基本的に一つの種類のお茶につき一つの茶壷を用意します。
買ったばかりの茶壷は独特の匂いがしてお茶の香りを邪魔しますので、最初に使う前に良く洗い、最後に熱湯をいれてゆすいでから完全に乾かし、茶壷の匂いをとります。
使い始めた茶壷は使用後は茶葉を捨て軽くゆすぐ程度。決して熱湯や洗剤で洗いません。そうして何十年も使い込むとお茶が茶壷に染みつき、白湯を注ぐだけで色・香りともに素晴らしいお茶が飲めるとか。

まぁ私の衛生観念からいえばそれは汚いんですけど、日本とは違い、たとえ川と湖が多く水路の発達した蘇州でも大陸のため空気はとても乾燥しています。そういった気候のなかではそのような扱いでも茶器はカビも生えずにすぐに乾燥してしまうのでしょう。一生ものの茶壷をそうやって大事に育てて自慢する文化もあるようです。蘇州では実際に、腰に茶壷を括りつけてトランプをしているじいさんが大勢いますし。

だから茶壷は使い飽きないシンプルで綺麗な形をしたものが多いと思う。

 

一人でお茶を飲んでほっこり 

私はお茶に詳しいわけでもなく、使い方にこだわらないので好きな茶器で好きなようにお茶をいれて使っています。
仕事中に一人で飲むので、ストーブに鉄瓶をかけて1日中ジャスミンティーを飲みます。鉄瓶は1日中ストーブにかけていても大丈夫。


いろいろ見せて自慢しても、普段お茶を飲むのに必要な道具はコレだけ。

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茶壷は一人分のお茶をいれるのにちょうど良いサイズです。
普段家族で使う急須ではなくて自分専用があるという贅沢。
まあ、ジャスミンティー専用の急須にして使っているだけですけど。

それにしてもジャスミンティーの香りは私にとって魅力的です。
昔歩いた上海の雑踏とかの記憶まで呼び覚まされてしまう。
なんなら前世まで思い出せるかもしれない

毎日気軽に飲みたいなら中国のジャスミンティーを、味と香りをとことん楽しむなら台湾のジャスミンティーを選びなさいよ、と横浜中華街のオバちゃんに言われたことがありますが、私には細やかな神経と繊細な舌がないので違いがわからない。(/ω\)

 

ジャスミンティーは香りが強いので、本来なら磁器やガラスの茶壷を使うといいらしいです。

 こちらは吸い込まれそうに美しい青磁ティーポット。 

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 私は湯呑にナルミの白いフリーカップ、茶托はどこかで買った梅型小皿を使っています。本当にナルミのフリーカップ使ってます。ほら、ナルミって書いてあるでしょ。

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ナルミのフリーカップは白くて使いやすい。緑茶でもミルクティーでもなんでも使う。シンプルできれいなので気に入っています。

ナルミ スタイルズ フリーカップS(ホワイト)(内祝い 結婚内祝い 出産内祝い 新築祝い 御歳暮 お歳暮ギフト 引き出物 香典返し)

 

私のお茶の手順や茶器の揃え方は適当なの。
こういうのって凝りたい方はものすごく凝るのでしょうが、私は一人で飲むのでね。好きな物を組み合わせて気楽に飲むのです。
北京も杭州も、歯のないジジィたちは作法とか言わないで好きに飲んでた。
庶民のお茶ってそういうもんだ。

こだわりが無ければ茶杯や茶壷をそれぞれバラバラで買い集めて組み合わせるのも楽しいものです。しかし茶器の茶杯は大変小さいものも多いので購入の際にはサイズに注意する必要があります。文化が違えばサイズも違います。よく確認することです。

茶葉のあれやこれや

ジャスミンティーのように強い香りを放つお茶は慣れないとあまり好きになれない方も多いかもしれない。お茶の種類は数えきれないほどありますので、いろいろ試してみてください。

 

余って古くなったり好みじゃなかったりしたお茶は茶香炉で焚くのもお薦めです。
お茶にお湯を注いだときとはまた違う、オリエンタルな香りが楽しめます。 

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中国にいると寺院の露店で茶葉を売っている人も多いです。
茶館の高級茶も大変に安く売っていたりしますが、上海大学の学生に「買っちゃいけないよ」とよく注意されました。

茶館とかで使って捨てられたお茶や自分の家で飲んだお茶の茶葉を乾燥させて売っている人もいるんだそうな (/ω\)誰か日本式衛生管理を教えてやって

なので中国に慣れない方は露店等で買わずに多少ぼったくられようが茶館で買ったほうがいいのです。ちなみに中国の観光地で観光客相手の茶館に入ると10倍の値段になります。

まあ、私が学生だった頃の話ですけど。( ゚Д゚)昔昔の話ですよー

 

特別な日にみんなで喜ぶ華やかな茶葉

いろんなお茶があると思うんだけど、誰かと一緒にお茶を楽しんだり、記念日や何かのお祝いにプレゼントを探している方にお薦めなのが工芸茶

ほら素敵。

 

お湯の中で花がその字のごとく華やかに開いて、華麗で豪奢。
女性が特に喜ぶ艶やかで美しいお茶です。

 

お茶については中国でのいろんな思い出と見事に絡まっていて、年寄りの昔話のように長くなるので今日はこの辺でおしまい。

またねー

 

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茶器を揃えるなら 

最初に茶器を買うならセットで揃え、その後好みに応じて買い足すといいと思います。
どんなインテリアにも合うガラスの茶器が特にお薦め。セットなのにお小遣いで買える手頃な値段が嬉しい。
ガラスの茶器は種類が豊富なので、あとからいろいろ買い足すときもガラスの道具をいろいろ見つける楽しみがあります。
ハーブティー、紅茶、日本茶。用途を選ばず使えて便利。この茶器セットは形もシノワズリー。

 

磁器の茶器セットも今はそんなに驚くほど高価でもないので、美しい青磁も気兼ねなく使って楽しめます。青磁は 飾って眺めるのも嬉しい。

青磁は緑茶よりも蜂蜜色・琥珀色のお茶が似合います。

 

 工芸茶花茶を愉しむなら茶葉の形やお茶の色が楽しめるガラスのポットが絶対良いのです。
ガラスの小さな茶器セットと、このサイズのガラスティーポットがあれば、ひと通りどんなお茶も楽しめます。 ポットの形も非常にいいですね。

 

何度も言いますが日本で好まれる中国茶器は小さいサイズが一般的です。茶器を手に取ったことのない方は画像で想像する以上に小さいと思うはず。茶壷の容量をよく確認してからご購入することをお薦めします。

 以上、中国茶器をご紹介しました。

 

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