2016年7月追記・更新
シアンです。ハンドメイドはお好きですか?
仕事が忙しくてストレスが溜まりまくってますが、本日もハンドメイド販売のアレコレを勝手にご紹介していきます。
今回は「色」について考えたいと思います。
ハンドメイド作家が作品を作るときは材料を吟味するはずです。私の場合は布を使用するので、素材に加え、色や柄もあわせて吟味していきます。
が、日本人は世界で一番微細な色を見分けると言われる民族です。ただのグレーなのに、ただの水色なのに何十色も揃っております。
(/ω\)大変だと思いませんか?
ネットで映える色ってどんな色?
私はカラーコーディネーターの資格をとるくらい『色』を見るのが好きですが、色選びは難しいと思う。
美しいグラデーションに並べられた無地の布から最適な色を選ぶのは想像を絶する作業です。
たとえば、店頭で隣り合う濃淡の違う水色。並べると明度がちがうのがわかるけれど個別にみると同じ色に見える。
何度見ても同じに見える。(/ω\)こわーい
コッチのほうがいいような気がする
でも、こっちのほうがいいような気がする
(/ω\)選べない
色に詳しければ詳しいほどこだわりも強くなるので、布の前に30分立ち尽くしても、どちらの色にするか決まらない、ということになる。
そんな私が大型手芸店に入ると、そこは天国というか地獄というか。
開店10時に入って、お昼を抜いて見て歩いて、午後2時になっても帰れない。
結論としては女は買い物が長いのです。(/ω\)
毎回こんな感じなので、私は色を選ぶ基準を変えました。
色はネットに映える色。ネットで「良く見える」色。
コレですコレ。
では、ネットで映える色って何?ってとこなんだけど、要はネットをずっと見てる人の目を惹きやすい色のことです。
ハンドメイド販売の場合、他のたくさんの作品と私の作品を見比べて「これが一番欲しい」と思っていただくには、ディープインパクトが必要ですね。
そこで人間の心理としてもっとも目を惹きやすいと思われるのが、信号の色でもご存知、赤・青・黄色。もしくはチューリップでご存知、赤・白・黄色です。
人間の行動は単純ですので、わかり易い色に目が飛びつくのです。
色の洪水に目が疲れてくると選びやすいのが、黒やグレー(~白)のモノトーンと、生成り、ベージュなどのやわらかい色です。
特に日本人は染色されていない「生成り」に「無垢」のイメージを重ねます
シアンは基本的にこども用品を扱っておりますので赤・青・黄色を使用しますが、これも、使っているデジカメで色がうまく映らないような素材は避けるべきです。
許されるなら店頭で画像を通して色を比べるくらい慎重に選ぶべきです。意外に色は光を反射しますので、色味が実物と画像では違って見えて気難しいのです。
柄でいうと、ストライプや千鳥格子はテレビでもチカチカしますよね。こんなんも画像検索では見てもらえないので避けます。
そして、まず売れないと思われる色が黄色(オレンジ含む)・紫・緑です。この色を好んで買う人はなかなか現れません。
が、この色はぜひ使いこなしてほしいところ。
商品の全体ではなく、商品のちょっとしたラインやタグなどに部分的に取り入れると商品を引き立ててくれるからです。
例えば、同じデザインの青いペンケースがあったとしますね。片方は青い布のみで作っています。もう片方は布の切り替え部分に青の補色のオレンジのラインが細く入れてあります。
この場合、人の目は変化のあるものに魅かれますので、ついオレンジのラインを見てしまいます。
好みにもよりますがネットでは『より強い色の組み合わせ』『強いインパクト』が好まれますので、色の組み合わせは吟味してほしいところでございます。
買う側にとっても、そういう目線で商品を見比べるのも楽しい。
しかーし
殿!
例外がござりまする(にんにん)
いわゆる「なちゅらる」好きな人。こちらは天然の色にこだわります。
こういう方は
「無垢」の色合いが…
「なちゅらる」な風合いが…
「作り手の温もり」が…
と、雑誌に載っていることをそのまま話してくださいます。
(洗脳されてるんですわ)
めんどくさい人たちなんですわ (/ω\)あー言っちゃった。
できるだけ自然なもの、ナチュラルな生活にこだわりたいから、とかそれらしいことを言いながらスマホやパソコンを駆使して、ネットで「なちゅらる」な商品を宅配で取り寄せます。
こういう方の場合プラスチック製品を好まないので、プラスチックにありがちな、強い色、わかり易い色は選ばれません。
白か生成りのユルイ服を着て、「無垢」で「なちゅらる」な自然色を購入される傾向がございます。
何がすごいって、こういう「なちゅらる」系の人は結構高い買い物をするんですよ。
「自然のもの、手作りのものは手が込んでるから工場製品より高価である」という考え方なので、わりと高価な商品でも、買ってしまう。
気に入ったお店があると何度でも買う。買う。買う。
これはお客様層にぜひ引き込みたいところ。
逆にキッチュでカワイイ物が大好きなお客さんも購買意欲は旺盛なので狙いやすいと思います。
まとめ
ターゲットが好む色を、ネット映えするか考えながら買うのが大事。
お客さんはどっちの作品を購入するか迷ったら、画像の雰囲気で買うからね。
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またね。