ただいま思案中。

ハンドメイド作家がネットをさまよっています。

冬の陽だまり

 

 

日差しが部屋の中に長くのびてくる暖かな午後は、私の1日の中ですごく静かな時間だ。

「今日こそは まともなブログを書こう」とパソコンを開いてみたけれど、冬の午後の日差しがまばゆくて、

室内にこぼれ落ちたガラス越しの陽だまりの中で眠るネコを眺めてたら

 

なんだかどうでもよくなるのよね~

 

冬の陽だまり

 

ハンドメイド作家として腕一本で生きていけるほどの知識と縫製技術があるわけでもなし、ブログやアフィリエイトも中途半端。
今年からは調子に乗って商品ライターの仕事をもらっているが、私にはフリーランスのライターとしてやっていけるほどの能力もやる気もない。

どれひとつとってもプロとはとても言い難い現状の中で、ふと気が付いたらそれなりの歳に。でも収入がそこそこあるから、この中途半端な私に自分で満足してしまった感も否めない。

あーあ、こんなはずじゃなかったなぁ、とぼやきそうになるけれど、では「どんなはずだった」のかもよくわかってない自分がいる。

 

そもそも平凡な私にとって「自分にしかできないこと」などこの世にあるわけもなく、自分がいなければ代わりの人をはめ込んで世の中は何事もなく、くるくる回るのである。

 

 

だから今一番大事なのは夫と子ども達が私のそばで笑っていることであって、そこを私の全ての基準にして生きていればたぶん間違いはない。

 

自分の手で何かを作り出す仕事にも出会えたし、私の大切な家族がたった今、台所でドロドロのクリームをスポンジに塗りたくって、私にクリスマスケーキを作ってくれている。

 

お前、幸せじゃないか。
夢は叶ったじゃないか。

 

ケーキ食べるよ~、と夫がケーキを持ってくる。
子どもたちがお皿とフォークを配ってくれる。
私は毎年、夫と子どもの手作りのケーキを写真に撮るのだ。

 

白いクリームの上に大きなイチゴが花びらのようにたくさん並んでて、
「可愛く作ったね、豪華だね、綺麗だね」と夫を今年も褒めちぎるのよ。

生活が苦しかった頃はイチゴが買えなかったよね。
今年もみんなで頑張ったね。

 

ああ、パソコン片づけなきゃ。
カメラカメラ。カメラを取りに行かなければ。

なんだか嬉しいのに泣きたくなるような、冬の陽だまりです。

 

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