ただいま思案中。

ハンドメイド作家がネットをさまよっています。

練習する女

三味線を始めたばかりのアタシです。こんにちわ

突然ですが皆さん、三味線を実際に触ったことはありますでしょうか。
私なんて三味線を始めるまでは、触るどころか実物を見たこともないのよ。

今の時代、琴や三味線、尺八なんて、たぶん着物よりも遠い世界なんじゃないかと思います。 

三味線ストラップ

三味線ストラップ

 

  

三味線は弦楽器に分類されることもありますが、胴には皮が張ってあります。なので三味線は棹が弦楽器、胴は打楽器とも呼ばれる不思議な楽器なんですね。実際に教わるまでそんなことを不思議とも思わずこの歳になってしまいました。

私は今、音を出すための基本の動作を体に叩き込んでいる最中。三味線は、バチの持ち方から弾き方まで独特の難しさがあるのです。

基本の姿勢や動作が体に染みつくまでは、弾くのに夢中になるたびに動作と姿勢が崩れます。稽古では→崩れるたびに先生に指摘される→崩れる→指摘される、を繰り返します。

そういった点から言わせてもらえれば、独学が非常に難しい楽器です。 

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楽器の音というのは意外に大きな音ですから、赤の他人にとっては迷惑なものです。都会の人なら練習場所探しに苦労されるんじゃないかと思う。

が、
私が住む田舎では大人一人に一台の車社会ですから、基本的にどの家の場合でも「家に車が無い=家に人がいない」となるのですね。
隣近所の家に車が無くなる時間帯なら近所迷惑にもなりにくいので、時間を見計らって三味線の練習をするのです。

 

練習する女

最近、津軽じょんがら節の楽譜を頂きました。

このオバはんがじょんがら節ですよ、じょんがら節。
じょんがら節なら、はなわちえ氏が素敵。

はなわ ちえ 「津軽じょんがら節」 独奏♪ - YouTube

 

 私がいただいた楽譜は6枚あるうちの1枚だけなんですが、どうも次のお稽古までに丸暗記して弾けるようにしなければいけないようなんですね。

そこで毎日40分~1時間程度、正しい弾き方ができているか、鏡の前で手の動きを確認しながら「じょんがら節」を練習しています。

ああ、オバはんになったなぁ、と悲しく思う練習です。(/ω\)

 

さすがの私でも楽器の練習に1日1時間は少ないと思うんですが、
三味線の先生に「手が痛くなるまで練習してはいけないよ。アンタ、真面目そうだから特に気をつけなさい。」と何度も念を押されているのですね。

三味線はバチを持った右手を90度近く曲げて弦を弾くので、手に余計な力が入りがちな初心者の場合、練習のし過ぎで腱鞘炎を起こす人が多いらしい。
先生曰く「手が真っ赤になって腫れあがる」んだとか。

さらに腱鞘炎が治った後も腱鞘炎の痛みを脳がいつまでも憶えているんだそうな。
つまり「三味線を弾くと手が痛くなる」と脳が記憶してしまうらしく、手を思うように動かせなくなる・痛みが再発するのが怖くて三味線が弾けなくなる、なんてこともあるそうです。

いくら世間様に忘れ去られたハンドメイド作家とはいえ、腱鞘炎になると仕事上まずいのですね。
そんなこんなで、どんなに練習したくても1時間以上楽器を弾かないように気を付けています。

 

ただね、私はお年頃の中年ですから、さすがに思うように指も早く動かないし、楽譜を覚えたり弾き方のコツの飲み込みも悪くなったように思うのよね。
練習なんて1時間じゃ到底足りません。

そこで実際に楽器に触っている時間以外でも楽譜を見て、旋律を覚えるだけでなく、指を動かして楽器を弾いているイメージを膨らませる練習をしています。

そんな私を見て、ある日夫が言いました。
「あなた、いつもそうなんだけど、何か始めると猛烈に練習するよね」

 

(/ω\)ん?

 

私としては猛烈に練習しているつもりもなく「そう?」と返事したワケですが、その後、夫が面白いことを言いました。

「新しく何か始めるときは『これからプロになるの?』ってくらい、いつも猛勉強して猛練習してる。『趣味』って感じじゃないな、『本気でプロ目指してます』って感じ」

 

趣味ですが、何か。(/ω\)

 

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練習するのは、息をするのと同じくらい当たり前のことでした

私は高校生の頃、吹奏楽でパーカッションとフルートをやっていました。

同時に消防音楽隊にも入っていましたから、地元のお祭りでは消防音楽隊の白い制服を着て隊列を組み、パレードもします。その他にも高校の合同演奏会などの練習もします。

努力とか真面目とかいう話ではなくて、土日も含めて毎日5時間~6時間、楽器の練習をするのが当たり前の環境だったんですね。

特に高校からフルートを始めた私にとっては、家でも他の人より練習しないと練習に付いて行くことができません。

才能の無い私にとっては練習するしかないんですよ。

だから私にとって練習とは、息をするのと同じくらい当たり前のことでした。

 

よく「100回の練習より1回の本番」と言われますが、高校生だった頃は1回の本番のためにこなす練習は1万回を超えていたはずなんですね。
そのくらい練習を重ねなければ人前で演奏する資格は無いのだと、今でも思っています。

そんな経験もありつつの三味線の練習だったワケなんですが、そんなことを知らない夫から見ると猛烈に練習しているように見えたんでしょうな。

私も夫に「プロになるのかってほど猛烈に練習している」と突然言われておかしくなりました。

 

どうも、オバサンの心の風景の中では、今でも高校生の私が全力で走っているようです。

 

しかし練習、それでも練習。
才能の無い私には練習が全て。

練習は裏切りません。(/ω\)たぶん。
練習は努力ではありません、当たり前のことなんです。

練習すればするほど、あぁプロってすごいな、先生ってすごいな、所詮私って道端の石ころなんだな、と再確認する日々ですよ。

生まれ持った才能が花開くまで、一体どれほどの練習を重ねてこられたのかと想像するだけで頭が下がります。

 

練習は人を謙虚にします。
あなたは練習は好きですか。

 

本日は以上でーす。