ただいま思案中。

ハンドメイド作家がネットをさまよっています。

「お母さんの手作り」を作る人・買う人

 

 

なんだか仕事をしたくない気分ではあるものの、そろそろ10月が見えてきました。
時期が時期だけに、そろそろ入園入学グッズの製作を急がねばなりません。

皆さんコンニチワ。ハンドメイド作家のシアンです。

 

いつもこの時期はいろいろ作っても売れないし、ヤル気も出ない。
でもたくさん作って在庫を持っておかないと1月から3月の一番忙しい時期に売りそびれてしまう。チャンスロスってヤツです。

材料を仕入れるときには「こんなに仕入れちゃって本当に大丈夫なんか」と思い、一番忙しくなる2月頃には「もっと強気で仕入れておけばよかった」と思い、

結局のところ、それを毎年繰り返しているワタクシ。
(/ω\)おかしいわね

毎年、作品在庫を増やして対応しているのに、足りない。
(/ω\)おかしいわね

 

何年たっても学習できないアホがそこにおる。
(/ω\)←ココ

 

「お母さんの手作り」を作る人・買う人

 

ハンドメイドブーム(正確にはハンドメイド作家になりたい主婦ブーム)がひと段落して、最近では主婦の上手な手作り作品に加えて、プロの本格的な手作りを多く見かけるようになりました。

素人の上手な手作りである必要がないモノは、そのうちプロの良い手作りにとって代わるんでしょうな。
世の中はうまくできている。

 

一方、私が作ってる入園グッズはどうかといえば、こちらは相変わらず封建的で、既製品もOKなはずなのに、やはり「お母さんの手作りっぽさ」も求められ続けているような気がする。
既製品には無い可愛らしさとか手作りっぽさが好まれているんでしょう。

 

シーズンが到来すると、母親たちはレッスンバッグを探しに手作りサイトにやってくる。

「可愛いバッグを見つけてとても嬉しい」と喜んでいただくと私も嬉しい。
しかし「レッスンバッグひとつも作れないで買ってすませるなんてダメな母親です」とコンプレックスをにじませたメッセージも過去にいただいたりして、私は色々考えこんでしまったこともある。

どのように返事をしたらいいのかわからなくなり
「苦手なものを作ってイライラする時間を過ごすくらいなら、材料を探したりバッグを作る時間を買ったんだと思って、お子さんと遊んで大切な思い出を作って過ごしてください」と書き込んだ自分がいる。

 

おかしいな、手作りは本来、誰とも競争しないものじゃないのかな。作ったモノが上手じゃなくてもいいと思うし、作りたくなければ買えばいい。既製品でも安くて軽くて大人だって使いたいデザインが揃ってる。 


 カラフルで軽くて可愛いのだ。 

 

自分の場合はどうだったかなと振り返ってみれば、長男のときにさかのぼれば10年ほど前のことだったかしら。
私は保育園に息子を通わせたが、保育園の説明会では「お母さん方も忙しいんだから、わざわざ作らなくてもいいからね。その辺に売っている安いヤツで十分だからね。おカネかけなくていいからね。」と何度も言われた。

他の保育園ではどうなのかわからないけれど、
その園では園長をはじめ、みんな働きながら我が子を育ててきた女性の先生たちばかりなので、若い母親たちの忙しさやプレッシャーに配慮していたのだと思う。

 

一方で、私は幼稚園の入園説明会にも行っている。
その際に、幼稚園の園長先生(男)に「入園グッズを買うなとは言いませんが、お母さんかおばあさんの手作りであることに意味があるので、作って持ってきてください」と言われてすっかり興ざめしてしまった。

買っちゃいけないとは言ってないが、買うなって言ってるのと同じじゃん?
(/ω\)しかもお母さん、おばあさん
の手作り限定ですよ

全ての幼稚園がそんなわけではないと思うし、もっと自由な気風の素敵な幼稚園もあると思うのですが、そして重箱の隅をつつくようでいやらしいんですが

どうもその幼稚園ではお父さんやおじいちゃんの手作りではいけないらしい。
じゃぁこの園長(男)は作ったことないんだな?
自分で作ったことのないものを他人に作るように よくも言えたもんだな。

ひねくれ者の私は、当時そのように思ってしまいました。

 

夫に「お父さんの手作りって話がでてこねーんだけど、お母さん・おばあさんがいない人はどうすんねん。」と言ったところ、「たぶん、あの幼稚園はシングルの子は入園させてないんじゃないかな」と言われて「( ゚Д゚)ハァ? 怒」となったことを覚えている。

 

そういう幼稚園っていまだにあるの?
(/ω\)10年前の話だよ。

毎年、私はそんなことを思い出しながらレッスンバッグを作っている。何度も何度も頭の中で反芻してみるんだけど、なんとなく腑に落ちない。

 

ちなみに私は入園入学グッズ作るハンドメイド作家ですが、リュックなど時間のかかりそうなものは迷うことなく買いました。

 

 

保育園だろうが幼稚園だろうが、手作りだろうが既製品だろうが、親は我が子に可愛いモノを持たせたい。純粋にこどもに喜んでもらいたいという気持ちもあれば、コンプレックスや見栄もそこにはあるかもしれない。

毎年いろんな方がレッスンバッグを買ってくださるけど、中にはレッスンバッグを買って済ませることに罪悪感を感じているママさんもいます。

洋服も靴も帽子も買うのに、レッスンバッグはお母さんやおばあちゃんが作らなきゃいけないっていう考え方をする人が不思議なの。

個人的に思うことは、ママさんたちに「手作り」のプレッシャーをかけないでほしいの。

 

だって、買ってくれなきゃ私が困るじゃないの。
(/ω\)そこは私も商売だから~ 

 

買っていいの、買えばいいの、と園長先生たちには言ってほしいと思っています。 

今年も全部売れるといいなぁ。