ただいま思案中。

ハンドメイド作家がネットをさまよっています。

繕う喜び

 

 

ハンドメイド屋のシアンです。

ここんところブログの過去記事の手直しばかりしていて、本業の作業が今一つ進まない。

これは、アレだな。
売れっ子のカリスマハンドメイド作家がコンサルとかセミナーとか開いて、同業者相手に金儲けするようになったらそっちのほうがとっても儲かるから肝心の作品を自分で作らなくなったっていうパターンだな。 

他人をせせら笑って、ふと気が付くと自分も同じ穴の狢であった。  
(/ω\)アホや

 

人というものは自分をどこまで冷めた目で見ることができるでしょうか。

熱い情熱があっても冴えた頭を持っていない私は、ハンドメイド作家ブームに乗って焚火の前で踊りこけているアホ。そのうち火が燃え移って一人ファイヤー。

踊る阿呆に囃す阿呆。一緒に踊って囃しておいて「私は一所懸命やったのに」と、今さら小学生のような言い訳をするヤツはどこだ。

 

すごいバーベキューのはじめかた (ヨシモトブックス)

すごいバーベキューのはじめかた (ヨシモトブックス)

 

 

 

繕う喜び

私のバッグを買ってくださったお客さんから修理の依頼がきた。
お子さんの成長によって相対的にバッグのヒモが短くなってしまったので、付け替えてほしいという依頼だ。

私は返品と修理は無料で引き受けている。
手間はかかるが修理したい、むしろ修理させてほしい。布ならいくらでもある。

実店舗で購入いただいたということでお店までバッグを取りに行ったら、ちょうどお客さんに会えた。細かい修理内容とお客さんの希望を確認してお預かりした。

家に帰って来て、バッグの状態を確認したところ、なんだかじわじわと感情の波が押し寄せてきた。何だろう、この感情は何だろう、と思いながらバッグを見ていて気が付いた。

嬉しくて感動したのである。

男の子用のバッグ。お子様用とはいえ良い布を使ったのでヘタってはいないのだが、何度も洗ってところどころ色あせている。こんなに色あせるまで洗って使ってくれて、嬉しいのだ。
そして修理をして、まだまだこのバッグを使い続けたいと思ってくれる男の子と母親に感謝だ。

作る者のはしくれとして、こんなに嬉しいことがあるだろうか。

修理自体はバッグのヒモを取り換えるだけの簡単なものだが、布のバッグは長く使うとあちこちがほころんでしまう。私は色あせた布と同じ色の糸を探してほつれた部分を繕った。

 

繕いながらバッグの強度やほつれ具合を確認できて本当に勉強になる。
ココが弱いから、こんなふうにほつれるのか。
一つひとつ確認しながら、今後作るバッグに役立てることができて助かる。

何よりも
繕うことで、作る者として感謝と喜びに満たされる。

さあ、今日から仕事を頑張ろう。

そんなかんじで今日はおしまい。またねー 

繕い裁つ人(1) (Kissコミックス)

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