雨が続いて梅を干せる日がなかなかやって来ない。
じりじりと照り付ける日差しはぶ厚い雲の中に隠れ、私の住む田舎ではグズグズとした梅雨時のような曇りと雨が続いていました。
梅酢の中の梅はすでにスタンバっています。
早く梅を干したいと気持ちは焦るばかり。
皆さんこんにちわ。梅干しババァのシアンです。
お盆もすぎて、やっと照りつく暑い日差しが雲から顔を出し始めました。
梅、やっと干すことができました。
今日はその話をば。
梅干し作りについては、まずこちらからどうぞ
今回は次の手順に進みます。
さぁ、梅を干そうぜ~♪
今日はちょっと天気が良さそうだな~。
そう思ってテレビのデーター放送で1週間の天気予報をチェックしました。
(*´▽`*)晴れ~
雲が出るものの、晴れが続くようです。
では思い切って梅干しを干すとしますか。
さぁ、梅干し作りの仕上げに入りますよ!
梅を竹ざるに広げて干すぜ~♪
草だらけだぜ~。気にしないでほしいぜ~♪
大きなザルに3キロ分の梅干しを並べますよ~。
正確には水分が出てしまったんで3キロもないけど、そんな細かいことはどうでもいいのよ。とにかく3キロ分の梅干しを干すのよ。
いつもなら大きなざるを2枚並べて干しますが、天候不順な今年は、雨が降ってきたらすぐに取り込めるよう1枚に全て並べて干すことにしました。
(案の定、途中で少し雨が降り、一旦家の中でとりこみました。)
私の使う竹ざるはこちら。私はもう、竹ざる愛が止まりません。
yotukado.com一緒に漬けたシソも、ぎゅっと絞ってからザルに並べて干します。
梅の皮が柔らかすぎると梅が破れてしまうので、爪の長い方は気を付けましょう。
ご覧いただくとお分かりかと思いますが、梅の色が違うのー。
漬ける際にシソの近くにあった梅干しは赤くなりますが、底の梅はほのかな色のまま。梅の硬さによっても色が違います。
(*´▽`*)なんて可愛いの!
あ~、梅とシソの独特の香りでヨダレがでそう。
ふと視線を感じて振り返ると、こどもたちが梅を干すのをじぃ~と眺めています。
母 (/ω\)たべたい?
子 ( ̄▽ ̄)たべたーい!
(´◉◞౪◟◉)だ~め~
絶対だ~め~
なにしろ私の可愛い梅干し達。
生意気盛りな梅干し妖怪どもには1個たりともあげたくないのだ。
しかし「母として人としてお前はそれでいいのか!? 」と、こどもたちの視線が突き刺さるわけです。
(/ω\)ううっ あげたくない。
し、仕方ないので1個づつ握らせます。←負けた
干す前の梅はやわらかくてとても美味しそう。
しかしヨダレを飲み込んで食べるその梅は、実はとてもとても酸っぱいの。
あまりの酸っぱさに震えて顔をしかめて、それでも美味しいと言って食べる子どもたちの前で、私は梅をせっせと並べて干すのです。
シソはユカリに
シソはカリカリに干した後、軽くほぐしてからミルサーで粉砕して「ゆかり」にしてしまいます。湿気を吸いやすいので瓶に入れて冷蔵保存します。
そのままご飯に、おにぎりに。
キュウリの千切りや、茹でたもやしにあえるとおいしい。
梅酢も1日だけ一緒に干してしまいましょう。
ゴミや虫が入らないように渋いダルマの手ぬぐいをかけて直射日光に当てます。
水分が飛んで、梅酢がぎゅっと濃縮されるんだそうな。
手ぬぐいは印刷ではなくて染の手ぬぐいをお使いください。
印刷は水分を弾いてしまいますから。
私はもう、手ぬぐい愛が止まりません。
梅酢も保存
梅酢を日差しにあてた後は瓶に入れて保存します。
梅酢を料理に使用するなら、大きい瓶だけでなく小さめサイズの瓶にも小分けして保存すると使いやすい。
梅酢はとても綺麗なルビー色なので、オシャレな瓶に保管するとベリー酒みたいに見えますよ。
赤梅酢の使い方
大根やカブを塩もみして水分を絞った後、赤梅酢を少し垂らして揉むと桜色の浅漬けになります。←推奨
新生姜の甘酢漬けに少し垂らして、ほんのり優しいピンク色のガリを作ります。←推奨
夫が水で薄めて飲みます←真似をしないでください
梅の干し方いろいろ
干している梅やシソは1~2回、ひっくり返してまんべんなく乾くように干します。
3日間干すと良いと言いますが、炎天下に3日間干すとシワシワになったり硬くなる梅も出てきますので、その辺はご自分の好みで調節してください。
必ず3日干さなければいけないわけではありません。夏の天気は変わりやすいしね。
梅は地域によっても人によっても梅の干し方が違うのよ。
「やわらかい梅干しが好きだから」と、ガラスの保存瓶に梅酢と梅干を入れて、ガラス瓶ごと干す人もいますし、一度も梅を干さないまま梅を食べる方もいます。
他にも、梅を3日3晩干しっぱなしで4日目の朝にしまう方法や、
毎日干して夕方にしまい込み、3日目の夜だけは干しっぱなしにして4日目の朝にしまう方法もあります。
朝露にあてることで、干して硬くなった梅をふんわりやわらかく仕上げるんだそうです。実際に試してみたところ、確かに梅はやわらかくなります。
また、干した梅を夜は梅酢の中に浸し、翌朝にもう一度梅酢から出して干す、というのを3日間続ける干し方もあります。
これは保存期間を長くするために梅の表面の塩分濃度を上げる方法です。これも一度試してみましたところ、毎晩干した梅を梅酢に漬けることで梅の赤さもキレイに均一になります。(そして、とてもしょっぱい)
梅作りは人ぞれぞれ。こだわりがいっぱいあるようですよ。
夜中は雨が降っても気が付かないことがあるので、私の梅干し作りは日中だけ適当に干しておしまいです。
今までに何度か干し方を変えたりしましたけど、誰も「今年は梅の干し方を変えたんだね!」とか言いませんでしたので、簡単に干せばいいんです。
紅ショウガを取り分けておく
私は梅を漬ける際には必ず紅ショウガも作ります。
漬け上がった紅ショウガは干す必要がないので、容器に取り分けてしまいましょう。
干した赤梅酢をショウガがヒタヒタになる程度に入れて、冷蔵庫や涼しいところで保管しましょう。我が家は夏も比較的涼しい気候の田舎なので常温で保管します。1年間で使い切っちゃう。
紅ショウガの使い方
薄くスライスしてお肉と一緒に、千切りにして焼きそばに。塩もみしたキュウリとあえて食べてもおいしい。
火を通したり、水分に浸けてしまうと色が抜けてしまうので、最後に料理に合わせるのがポイントです。
梅を干した後は
梅を干した後は、赤梅酢の中に浸して保存するのが一般的のようですが、特に決まりはありません。
我が家では、干した後の梅を赤梅酢の中にしっかりくぐらせてから赤梅酢とは別容器に保存します。梅酢に漬けても漬かっていなくても常温保存で大丈夫です。
出来上がった梅干しは酸味・塩味が尖っています。半年から1年寝かせることでバランスが良くなります。(これを「塩が枯れる」と表現します)
梅を食べるタイミングについてはこちらに詳しく書きましたのでご覧ください~
今からではさすがに梅はつけられないので、美味しい梅を食べたくなったあなたにはこんな梅干しをご紹介しておきます。
このお店の梅干しを眺めているとヨダレがでるぞでるぞ~
しつこいようですが、梅について堪能したい方はコチラの記事をどうぞ。
あなたはもう、梅干し愛がとまりません。
最後に
梅干し作りをしていると言うと「あたたかくて豊かな田舎暮らし」をしているように思われがちですけど、そんなこともありません。私は毎日仕事に追われて怒鳴りまくっています。
梅干しなんて、わざわざ時間を作って無理して作る必要もありません。
せわしない毎日、仕事や子育ての中で、突然ポカンと空いてしまった時間と梅シーズンのタイミングが重なったら
そのときに「梅、漬けてやろうかな」と気が向いたら
どうぞ梅干し作りをお楽しみください。
以上、梅干し作りについてご紹介しました。
またね
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梅酒は、アルコールのアレルギーがひどくなってからは作っていませんが、毎年梅シロップも作っています。
我が家の「夏の味」もこどもの夏休みの終わりとともに少なくなってきました。もう夏も終わりそうですよ。
梅酒・果実酒を作ったなら、こんなドリンクサーバーでオシャレに演出してみてはいかがでしょう。梅酒なら綺麗な琥珀色、果実なら鮮やかな果実色を楽しめそうです。
庭のハーブを入れてハーブウォーター、レモンを入れて檸檬ウォーターを作るのもオシャレでございまする~
パーティーなんて洒落たシーンにも大活躍ですぞ!
さぁ、欲しくなる欲しくなる欲しくなる~
本日は以上でーす。