こんにちわ、こんばんわ。シアンです。
ハンドメイドサイトウォッチングをして、最近面白いことがございました。
ハンドメイドマーケットサイトに、雑貨屋が自分の店の商品を出品していました。
店の商品といっても手作り品・クラフト品なんですが、ハンドメイドマーケットサイトには作った人が自分の作品を出品するのが多いから、 雑貨屋オーナーが自分の店のお抱え作家の作品を出品するって珍しい出品の仕方だなぁ、と。
雑貨屋さんのアンテナショップ
ハンドメイドマーケットサイトをアンテナショップとして使うのは良いアイデアですね。木の器、陶器、草木染のマフラー、手ぬぐい等、様々なジャンルの商品が出品されていました。
手作り・クラフト品には違いないので、雑貨屋を始めてみようかなぁ、って方は試しに気軽に出品してみて売れ筋を試してみるのもアリなのか、と思いました。
アンテナショップとしてハンドメイドサイトを使用するのも集客の面から考えるといいアイデアだと思うのです。
しかし、ここではハンドメイドサイトの販売手数料(委託料)の存在をよく考えなければいけません。
この雑貨屋さんのショップでは鉄瓶を売っていました。
この鉄瓶、1.5リットルの容量で32,000円。(送料別途)
デザイナープロデュースの商品ではないので、一般的な鉄瓶としてはかなりお値段が高めです。
こちらの鉄瓶の紹介文には「職人の完全手作り」と説明してありました。
しかし鋳物って、どれも作り方は同じです。(特に日本製なら)なので、だいたいどれもこれも同じくらいの値段になります。(ちなみにデザイナーがデザインした商品は一般的な商品の約2倍のお値段になります)
一般的な鉄瓶で、同じ容量ですと、お値段が16,000円、送料が1000円くらいです。この値段が、製造・販売で利益がでる金額だということです。(経費込)
それに比べると32,000円の鉄瓶はデザインも一般的な普通の鉄瓶ですので、ずいぶん高いのがわかると思います。
ここでサイト側の委託料を考えてみましょう。
このサイトでは手数料20%を委託料としていますので、利益確保のためにはその「20%」を上乗せした価格での販売となります。
32,000×0.2(20%)=6400 6,400円が委託料です
32,000×0.8=25,600 25,600円が手元に入るお金となりますね。
一般的な鉄瓶の価格として16,000円をひいてみます
25,600−16,000=9600円
その中でたとえば雑貨屋さんの経費等が50%だとして、
9,600÷2=4800円
雑貨屋の取り分は4800円くらい
ハンドメイドサイトの取り分は6400円
購入されたお客様は、本体と必要経費以外に最低でも11,200円程度は多く払っているということです。
常々転売する商売は儲かると思っておりましたがすごいですね。
一般的な「卸→小売り」もこんなカンジだったんですかね。
ここで申し上げたいのは
他では手に入らない素敵な商品をみつけるのもハンドメイドサイトの楽しみですが、既製品を買う感覚でハンドメイド商品を買うとかなりの率で損をします。
要するに、流通している商品と似たようなモノをハンドメイドサイトで購入するのはかなり割高だということです。
まとめ
いろいろ調べてみるのも勉強です。
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