cyancy’s blog

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桜の皮の茶筒を10年以上使っている話

 

 

寒い地域では春の訪れが遅い。
春を告げる花が咲くまで、吹く風には植物の匂いがしないので、私はストレスが溜まりやすい。
この時期は香りを求めて比較的お香を良く焚きます。普段は茶香炉ですが、冬から春にかけては甘く軽やかな白檀が似合うと思うのです。
香炉に灰をつめ、可愛らしい形のお香を灰の上に置き、炭で灰を温めて香りを楽しむ印香と呼ばれるお香を使っています。

松栄堂の姫の香が気に入っています。

 

 今はネコを飼っているので、もう香を焚くことはないのですが、香の話についてはまたいつかブログで書いてみようと思います。

今日はお茶の香りと茶筒の話。

 

 桜の皮の茶筒を10年以上使っている話


春は緑茶をよく飲みます。

長くて冷たい冬は空気も凍り付いてしまって、空気に「香り」を感じることが少なくなります。だから冬から春は緑の「香り」がとても恋しくなる。
そんな理由で緑茶に手が伸びる春です。

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昼間は一人でお茶を飲むので、茶海はガラスピッチャーを使って、ガラスのコップで緑茶を飲みます。緑茶の色が目に飛び込むの。
私にとっては春の色です。

ちなみに木枯らしが吹く季節はジャスミン茶が飲みたくなる

cyancy.hatenablog.com

 

茶壺(急須)の後ろにあるのが今日お話ししたい茶筒です。
桜の樹皮で作られています。

 

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古臭いと感じる人もいるかもしれませんけど、これ、とてもいい茶筒なんですよ。
夫と結婚してからずっと良い緑茶はこの茶筒に入れて使っています。10年以上です。

結婚するときに、生活用品を揃えていたら母が私に言いました。
「桜皮の茶筒を買いなさい。スチールに張り合わせたものではなくて、桜の皮だけで作られた茶筒を買いなさい」と。
結婚したら生活に追われるようになって高価なものを買うことができなくなるから、一生使える良いものを余裕がある今のうちに買うように、と。

私の買った茶筒は100gの煎茶が入る容量です。
母は「小さい」と思ったようでしたが、良い香りのお茶は、香りが消える前に飲み終わりたいので100gの容量で十分。

きちんと桜皮だけで作られていますよ。

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お茶の葉の繊細で淡い香りが、茶筒に入れるといつまでも色あせずに楽しめるところが気に入っています。

子どもが生まれ、生活に追われ、もう二度とこんな良いものを躊躇なく購入することはできないと思う。

10年以上かけ大切に使い続けて、茶筒は最近艶やかになってきました。
私の手にもしっくり馴染む極上の感触です。

茶葉が無くなると乾いた布巾で乾拭きしてから新しいお茶の葉を入れています。
茶筒はお茶の香りが淡く染みついていて、いい香り。
お茶の香りがより深くよりふくよかになるような気がします。
(気がするだけです)

 

中蓋の密封度や開けやすさもちょうどいい。
蓋のツマミをよく見てください。

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「つまみ」だけ後付けしてあるわけじゃないですよ。
木を旋盤にかけて「つまみ」の部分を削り出し、その下に薄い蓋の部分を残しています。そしてさらに「つまみ」部分がつまみやすいように削ってあるのです。その後に曲げ加工で周囲を囲んで作られています。(たぶん)

技術のスゴさ、わかりますか?
こういった職人さんの技術は、日常の中で気づくことも無いでしょうけれど、道具の使い勝手を確実に良くします。

 

ちなみに茶さじも桜皮の茶さじを使っています。

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縁起のいい瓢箪の形。他の茶さじの2倍のお値段だった。
(/ω\)高かった。

茶さじは金属製ではなくて軽くて薄い桜皮がいいと思う。
お茶の葉を傷つけないし、茶筒を傷つけないの。

 

 

私の母は都会生まれで、都会のデパートで一流の商品に囲まれて仕事をしていました。母は田舎育ちの私に「物を見る目」「価値を知る目」を小さい頃から教えてきました。
それは、私が「色を見る目」を持って生まれてきたから、ということもあるでしょう。

母は私が将来、デザインか芸術の道に進むものだとばかり思っていたらしい。ごめんね。残念ながら私の「目」はたいして育ちませんでした。田舎者だし。

まあ、なんだかんだ言って、
結婚して以来、私の選ぶ「良い生活道具」は全てこの茶筒が基準になっています。
つまり、私の選ぶ基準は全て母の選ぶ基準であり、娘はこうやって母に支配され続けているのだな、とちょっと可笑しかったりする。

あなたの物を選ぶ基準は何ですか?

 

【広告】

私の持っている茶筒とはツマミ部分が違いますが、広告も忘れないで貼っておきます。

 

スチールやコルクに桜の皮を貼りつけたものでは意味がありません。桜の皮だけで作られた茶筒をお薦めします。

 

【茶筒関連記事】

cyancy.hateblo.jp

 

またね~