春になると、庭に白いヒヤシンスがたくさん咲く。
この家に引っ越してから10年、毎年のように6球づつ植えていった。
春になると花のバランスを見て、秋に新しい球根を植えていくのね。
純白の春の庭。
花の香りは春の匂い。
暖かい日だったのでミツバチがたくさん飛んでいて、ヒヤシンスの中に頭を突っ込んでいました。大きな花粉の珠を足につけて、きっとミツバチからも花の匂いがすると思う。
下を向いて咲く、白い八重咲のヘラボレス。
クリスマスローズという名前でおなじみの花。今年は遅霜がなかったので、たくさん咲きました。
みんなお辞儀をしているみたい。
やっと雪の溶けた庭に、雪のように白い花。
ミツバチもやって来ましたよ。
ミツバチは下から花の中に入っていきます。
どんな風景なんでしょうか。
純白の花びら、白と黄緑色の花芯。
類なき美貌。
一重なのか八重咲なのか、何色かもわからないクリスマスローズっぽい小さな苗を、この家に引っ越してすぐにホームセンターで見つけて買ってきました。
この花の苗には処分セールの値札がついていました。
育てて10年の大株です。
レースの庭
花の香りに満たされた白い庭に、今日は私の白い手作りを飾ってみましょう。
ずいぶん前に私の編んだレース達です。
クロッシェレースは、長編みと鎖編みの繰り返しだけなので何の技術もいらない。パイナップルのような模様なので、パイナップル編みと呼ばれます。このレースはテーブルクロスで、直径100cm程度の大きさです。
結婚した当初はもう少し大きい物を編んでいました。
この大きなテーブルクロスは長さが170cmあります。
姉の結婚の時に1枚、私の結婚の時に1枚、合計2枚編みました。
姉が結婚するとき私は大学生で、時間はあったけどお金が無かったんですよね。
半年かけて内緒で仕上げてプレゼントしました。ただの白いレースに綺麗なフランス製のリボンをかけて。
長い時間、母と姉は黙って純白のレースに触れていました。
方眼編みは単純・簡単な作業の連続です。
特別な技術は要りませんから初心者でも綺麗に編めます。
必要なのは糸と針と時間です。
クロッシェレースは長編みと鎖編みだけ。
ひたすら退屈で単純な作業の繰り返しです。
気が遠くなるほど長編みと鎖編みをくり返した後、可憐で美しい模様が浮き上がります。
私やあなたが毎日繰り返す何気ない日常と同じです。
退屈で単純な日々の繰り返しが延々と続くのです。
代わり映えしない毎日の繰り返しの中に悲しみや苦しみ、そして喜びがあって、長い長い時間をかけてその一つ一つが私やあなたの人生の模様となります。
私にとってレースは私の時間そのもの。
またね!
パイナップル編みと方眼編みのテーブルクロスのテキストはこちら 。私はこの本に掲載されたレースをほとんど編んでいます。
私はダルマ命 細く強く、輝くような白い糸が魅力です。
グリップつきのレース針が使いやすいですよ。
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