もしもし、こちらシアンです。こんばんわ
ハンドメイド屋ですが、今日は違う話。たぶん面白くない。皆様が期待しているような記事じゃないので従来の価値観から比較的ニュートラルな方のみお試しください。
少し昔の話を思い出しました。
学生時代の話になります。
「少し」はずいぶんサバをよんでいます (/ω\)これくらいは許されるのよ
人を好きになる気持ち
私には学生時代、ゲイの友人がいました。
そこそこのハンサムボーイです。
彼は映画好きで、私が夜に映画を見に行くときなんかは「女の子一人じゃ危険やし」とか言って必ず一緒に見に行ってくれました。
で、
一緒に歩くと、繁華街とかで「あの男の子可愛いんやん、俺のタイプやーん♡」とか言ってちょっと消える。
すぐにしょんぼり戻ってくる。(/ω\)
「あかん、ストレートやった。」彼女と手つないで歩いてたって。
正直、慰めの言葉も見つからない。(/ω\)早く彼氏できるといいねって言う。
なんでアタシと一緒にいるのかわからないけど、自分のことをゲイだとわかっていて、何も言わずに一緒にいてくれる友達が私しかいなかったのだと思う。
男の子への恋の話とか、できる人がいなかった。
彼は本当に本当に孤独だったと思う。
ある日、
そのゲイの友人に「アンタ、女やけど、たぶん大丈夫だわ。付き合わへん?」と言われました。
(/ω\)とりあえずアンタでもいいわ、って言われたのよ。
違うでしょ、試してみたいだけでしょ、むっちむちの女は絶対無理やから、ガリガリの身近な人で大丈夫か試してみたいだけでしょ、オレ、両方OKやねん!って、いってみたいだけでしょ。っていうか、とりあえずアンタでもいいわ、とか言われて喜ぶ女がおるんか。
そんな会話をしたような気がする。
彼は笑ってたけど、今思えば、彼は寂しくてつい言ってしまったんだろうと推測する。
(/ω\)もちろん何もありませんでした。
ついでに言えば彼は彼氏ができた途端付き合いが悪くなりました。
その彼に「アンタのこと好きな女の人がおるけど付き合ってみるか」と言われたこともあったな。
当時はこんな私にも好きな人がいたので、その女性とのお付き合いは実現しませんでしたが、私が同性に対して壁が低いことを彼は知っていて、さらに低くしようと思ったらしい。
彼はジェンダーについて詳しくて、いろいろ自分の思うことを教えてくれた。
私の中にある偏見にも「それは、ちゃうよ」と説明してくれたし、勉強会にも連れて行ってくれた。
で、私は講師のゲイのおじさんに訊いたことがある。
「見た感じがすっごいイケメンでヒゲもあって、ちょい悪なカンジ、好き?」
「あ~、タイプやね」
「いざ服脱いだら胸もぺったんこ、でも女だったらどない?」
「あ~、もうそこまでいったら断れんし一度試してみるわ」
男じゃなきゃアカンといいつつその辺はニュートラルだったり、いいやムリムリ絶対無理と言う人もおった。
みんな、家族にも言えずにとっても孤独で辛い過去がある。
同性婚についての新聞記事とか見てると、好きな人と一緒にいるのは幸せなことだというのは誰でも知っているはずのことやのに、と思う。
真面目に働いて、真面目に恋しているのに社会的に認められないって、どない?
そして、結婚制度や姓、戸籍制度、
自分はいつから「家」にとらわれているのだろうかと考えながら今日もミシンを踏む。